Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「10年日記」に記された挫折の足あと

10年日記というものがあって、1画面のなかに10年分の同じ日付の日記が並べて表示されるから、過去の自分を振り返りやすく、「そーかこんなことしとったんやな」「光陰矢の如し」「おれ進歩ないなあ」といった感慨や刺激を得ることができる。

わたしの日記の去年5月19日は、妻の出勤に合わせてペニーの散歩に出かけたことが記され、職場近くで撮影した写真が添えられている。

前々日ブリュッセルに赴任したばかり。まだよくわからない部分の多い仕事だけどガンバルゾー!と張り切っていた。

それから1年後、今年の5月19日はどんな日だったか。

悪魔による迫害から逃れるために退職するか、それが嫌ならあと1年ブリュッセルに留まって精神崩壊するかの二者択一をせまられた妻は、絶望のあまりロンドンのホテルでひとり泣きじゃくっていた。過酷な挫折の軌跡を「10年日記」が淡々と示している。

わたしは悪魔のことなど早く忘れて、建設的な方向にエネルギーを向けたいと常に思ってきたが、それはなかなか難しい。イレギュラーな転勤による経済的な損失・キャリア上の損失を思い知らされる出来事が数日ごとにあり、そのたびこみあげてくる怒りを抑えることができない。妻は明らかにPTSD(心的外傷後ストレス障害)におちいっているが、心的外傷は過去形ではなく現在進行形で深まりつつあるように見えるし、それより軽度ではあるが、わたしも同じだと思う。

ところでブリュッセルの悪魔は、オモチャ(いじめの対象)が突然いなくなったせいでストレスを溜めているのか、さかんにジタバタしているらしく、その消息が聞きたくもないのに耳に入ってくる。人間の愚かさオソロシさについて考える材料としてここで紹介したいのだが、

1)10年日記について書いただけで疲労している

2)悪魔のジタバタについて現時点でどこまで書けるのかいささかの検討が必要

みたいな事情のため、いったん保留。

ホームセンターへ行ったら夏の花が元気に咲いていた。ソファを探していて、これがなかなか難しく。座り心地が許せるやつは20万円ちかくすることが多いんだけど、最短で1年しか使わないという事情があって・・・

てなこといいながら引越しが2日後に迫っており。

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