Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ローカルスタッフが口を揃えた「彼女」の評判

悪魔とそのマブダチのおもちゃにされながら準備に追われた引越しは、来週ようやく本番を迎える。親切な代理人の立ち合いのもと、家財が梱包・搬出される。

それから1ヶ月ほどで航空便が、数ヶ月で船便が、運がよければ届くだろう。国際貨物は不確定要素が多く、目の前で貨物船を逃すと次の船が満杯になるまで待たされるとか、目的地の税関でよくわからない理由により長期間放置されるとかいうことが多いからだ。

それに加えて今回は、発送手続きを仕切る総務がどんな妨害を仕掛けてくるかわからない。ここまでまったくどうでもいい事務手続きの順番が「ルールに反する」とかいって作業を止めてきた悪魔のマブダチのことだから、どんな巧妙な仕掛けで荷物をストップさせることやら、考えだせば心配しかない。ちなみに引越し以外の諸手続きに関連した嫌がらせはアメリカへ来てからも続いている。

その総務担当者について、かなり笑えるエピソードがあった。

ブリュッセル脱出の3日前、妻はローカルスタッフによる送別会に招かれた。立場の弱いかれらを守ろうとした唯一のオフィサーに謝意を示す集まり。そのことがよくわかっていたから、妻は心身ともに余裕のないなか感謝の気持ちで出席した。

盛り上がった会話のなかで妻が最も勢いよく膝を打ったのが、悪魔のマブダチこと総務職員の評判だった。そいつの話題になったとたん、たいていは妻よりオフィス歴の長いローカルスタッフが口をそろえてこう言ったという。

She is so mean!

彼女ってすんんんごく意地悪!

ああ、普段からそういうやつだったんだな。特にローカルスタッフが相手だと、とばっちりが返ってこないぶん意地悪し放題だったんだろう。そのうえ今回は悪魔から毒の注射を打たれて、ありえないくらい残酷になったんだと。そう理解できたからといって妻はただ悲しいばかりなんだが、それでもまあストンと肚に落ちるものはあったらしい。

ローカルスタッフ軍団が知恵をしぼって考えてくれたお別れの記念品は、わたしたちが暮らしたサン=ジル地区の白地図だった。

うちは旅先の骨董屋でいつも古地図を探す地図ファンで(異常なまでに高価だからなかなか買えない)、こういうのはとっても嬉しい。サイズの合う額縁を探して飾っておこう。たった一年だったけど、この街の思い出を大切にしたいから。

それにしても地図というのはグッドアイデアだったと思う。出発の直前に大きなものをもらっても困ることが多いから。ありがとね、スタッフのみなさん。悪魔とその仲間が暗躍する職場に君たちを置いていくのは心苦しいばかりだが・・・

手荷物だけを携えての引越し先で、わたしたちよりも落ち着きを見せ始めているのがペニーさんである。

アマゾンから届いたばかりのベッドが気に入り、まったりと過ごしている。

そのほか新しいオモチャやオヤツが来てるから、どんどん楽しんでいこうね!

ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ