オリーブと散歩して驚かされたのは、その凄まじいばかりの悪食ぶり。
路上に落ちているものならなんでも、明らかに食べ物じゃないものにすら食いついていく。
ペニーもその傾向は強いが、強くリードを引っ張ったり No! と言ったりしながら禁止行為であることを教えるうち、まあまあ収まってきたように見える。思わずやってしまったときはワンテンポ遅れて禁止行為に気づき、ゴメンナシャイ姿勢で尻尾を振ってくる。
一方でオリーブはそうした訓練を受けたことがないのか、本能にまかせて突進する感じ。飼い主さんは事故がこわくないのだろうか。それとも歩くのが得意じゃないオリーブは、ふだん庭にしか出ない暮らしをしているのか。ベルギーは路上も公園もゴミだらけで、ほんとにアブナイんだよね。
それで召使いは安全に気を遣ってガンバってるわけだが、オリーブが引っ張る力というのはペニーの比ではなく、食べ物(またはゴミ)への突進を止めるのは容易でない。このため、かなりよくなっていたテニス肘が再発して召使いさん微妙に涙目。
もうひとつ、ちょっと不思議に思っているのはオモチャのこと。
オリーブはペニーのオモチャのいくつかを気に入り、たとえばシリコンゴム製のボールを熱心に噛み始めた。ペニーも同じことをするが、近ごろの素材は頑丈にできており、彼女のアゴの力では破れることがなかった。ところがオリーブにかかると・・・
あっという間に破れはじめ、放っておけば全部食べてしまう勢い。そんなに噛み噛みしたいんだったらこれにしな!といって差し出したのがプラスチック製の骨。
ペニーのアゴにとっては大きすぎ、硬さも相当なものだったため、新品同様で眠っていたやつ。オリーブさんたら、それは熱心にゴリガリボキして、翌日にはこの状態。
環境が変わったストレスもあるだろうが、この子はけっこう噛むのが好きなんじゃないか。もしもそうだとしたら、オリーブが喜ぶオモチャやオヤツはいくらでもある。
ところが・・・
飼い主さんから預かったオリーブ「お気に入りオモチャ」はこのふたつだけ。
皮しか残っていない縫いぐるみ。オリーブがどういう扱いを受けているのか、いろいろ考えてしまった。ちなみにオリーブはわが家に滞在中、この縫いぐるみの残骸にただの一度も触れなかった。
そういえばオヤツは1粒も預からなかったな。ドッグフード以外与えないでという指示もなかったので、わが家のやつをどんどん食していただいたのだが。
ワンコと飼い主にはいろんな事情があり、わずかな材料であれこれ推測することは避けるべきだが、今回は首をひねることが何度かあった。
オリーブは、高額な費用のかかる手術も受けているわけだし、飼い主さんからの愛情をたっぷり受けていると信じたい。
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