Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまブリュッセル(ベルギー)

19世紀の闇にただよう亡霊

このようなものものしい椅子のある部屋で・・・

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コロナワクチンのブースター、2回目を打ってもらった。翌日から副反応のためかなりダルかったが、一説には副反応の強さと免疫効果は比例するともいわれており、ここは都合よくその説を信じて少し安心しながら暮らしたい。

というか、コロナだとかブースターだとか言ってられる幸せってあるよね。

ウクライナではすでに国民の10%が国外に脱出し、逃げたくてもそうはできなかったひとたちがロシア軍による残虐行為のターゲットになっている。

2月末に侵攻が始まってしばらくしたとき、話題になったのはロシア軍の士気の低さで、「演習だといわれて連れてこられ食料もろくにない」といったロシア兵の泣き言が面白おかしく伝えられたものだ。

ロシア軍の思わぬだらしなさを西側世界の住民は大いに嗤(わら)い、こんな感じで戦争が済んでくれればいいんだがと皆が思っていただろう。

あのころわたしが一番心配していたのは、士気の高いほうの部隊がウクライナ市民を相手に略奪暴行のかぎりとつくすことだった。

19世紀までの世界は、兵が攻め込む先々で家財や食料を奪い、村に火をつけ、男を殺し、女を暴行し、そのうえ殺したり奴隷にしたりすることが常識だった。力がすべてだった。各国の軍隊が略奪行為を禁止し、国際法でも禁じれられたハーグ陸戦条約のはようやく20世紀を迎えるころ。

それ以来、二度の大戦をふくむ戦いのなかで略奪行為が根絶されたわけではなく、素行のよくない国はいくつかあった。たとえばソ連は、占領したポーランドで略奪暴行のかぎりを尽くし、満州の日本人にも同じことをした札付きの国家であった。

そういう前歴のあるロシアは、21世紀を迎えてもなお力の信奉者プーチンを圧倒的に支持する荒々しい国民性に変わりはなく、その姿はさながら19世紀の闇にただよう亡霊。人権や自由といった共通言語が今でも通じないのがロシア人ということだ(ロシア人にも我々と価値観を共有するひとたちが少なくないこと、国外で暮らすロシア人が祖国の暴挙を悲しく思っていることは言うまでもない)

わたしはウクライナ侵攻が始まった瞬間から、士気の高いロシア兵、あるいは士気が低く自暴自棄になったロシア兵による残虐行為の横行を深く憂慮していた。全ウクライナ市民に「逃げて!」と叫びたかった。

事実に先行してその点に触れるのが憚(はばか)られ、コメントへの返信に少し書いただけだったが、心配は深まるばかりだった。

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そして今、ブチャの惨状であり、今後明らかになってくるであろう第二、第三のブチャである。

やはりロシアの体質は変わっていなかった。予測していたこととはいえ、闇が深すぎる。

ただし、ロシアの悪口を並べたてたところで物の足しにはならない。共通言語を持たない集団であることを肝に銘じながら付き合っていくということだ。

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