最近ペニーさんは自己主張の度合いを強めている。
大好きな棒投げの最中に突如として飽きることがあり、そうなると棒をくわえてさっさと帰路につくようになった。
散歩を支配するのはアタシという自我の芽生え？こうなると飼い主というよりは単なる付き人ぽくて、なかなか笑える。
わたしたちとの関係も少しずつ変わっており、接触時間が限られる妻にもたっぷり愛情表現するように。
夜、妻の帰宅に合わせて玄関扉の鍵をはずし、わずかに開けておくと、ペニーは人間の耳には聞こえない足音を聞き分けてお迎えにすっ飛んでいく。
それからプロレス。カーペットに寝転がり、互いにｶﾞｳｶﾞｳいいながらじゃれ合う。おそらくペニーのなかでボスはわたし、妻はセンパイという位置づけになっており、そのぶん気楽にｶﾞｳｶﾞｳ言いやすいのだと思う。
ペニーがいろいろ覚えたなかに、What did you do? というのがある。何かやらかしたときに降ってくる言葉だ。
【１５秒すぎから音が出ます】
いうまでもなく歯をむき出していても攻撃の意志はなく、とても嬉しいときや困ったときにペニーはこれをやる。
What did you do? は散歩中、路上のものを口に入れたとき、その場に座らせて尋問したのが始まりで、よその子に吠えかかったりしたときなどにも意図的にこの言葉をつかうことにより、ＮＧ行為を覚えやすくしようと思った。
その甲斐あってか、どれほどソフトな口調であっても What did you do? をやられるとペニーはぐにゃぐにゃになって恐縮してみせる。本心かどうかはわからないけど。
これ以上にカワユイものが（ヨメ以外で）この世にあるだろうか。
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