軍の施設に入るにはそれ専用のIDカードが必要なので、事前に申請した。
国家安全保障(ベルギーではNATOの安全保障)にかかわる施設なので、しっかり指紋をとられるのだが、これでつまづいた。
スキャナーに指を乗せると鳴るはずの「ピッ」が聞こえない。
何度やっても鳴らない。
指示に従って指をちょっとずらしたり圧力を変えてみたりしてもダメ。
窓口のひと「指紋がなくなっちゃって採れないひと、いるんですよね~」とか言い出し、なんだか気の毒なひとみたいになっちゃった。
そういえば拙者、さいきんアメリカ入国時の指紋採取がスパッと済まずもたつくことが増えてきたような。
第一の理由は経年劣化だと思う。
個人差はあるだろうが、年とともに皮膚の再生能力が落ち、指紋がうすうすになってしまう。
第二はコロナだろう。
手洗い、アルコール拭き、買い物あとの洗浄が1年半も続いており、手指は常にカサカサ。たまにクリーム塗ったりするけど、グッドコンディションとはとてもいえない。
原因の想像がいくらついたところで指紋が採れなきゃどうにもならんので困っていたら、最初は人差し指だったのが親指でもいいことになり、そっちはまだしも状態がよかったらしく、なんとか採取することができた。
みなさん指紋だいじょーぶ?
そういや手荒れの原因がもうひとつあって、引越しこのかたインテリアを整えるための試行錯誤ーー家具の組み立てやらモノ移動やら絶え間ない掃除やらにいつまでもかまけている。
その甲斐あってか最近どうにか目鼻がついてきた感じ。
単なる本棚じゃねーかといわないでくれ。ただ並べただけでは面白くないので、一部を横積みにしてみるなど工夫はしている。ただし、本を小物に置き換えるとかもっと大胆なこともしてみたい。本棚はほかにもあるので、配置は柔軟に。
当地は太陽を拝めない日がかなり多く、鬱状態になることを避けるため、ひとびとは緑とライティングに力を入れると聞く。
暗い季節、こういうのに救われる感じが想像つくので、せいぜい頑張ってみようかと。
あと、バングラデシュで気に入って買った絵や、日本から持ってきた掛け軸をどう配置するか悩み中。
そういうインテリアの実践にふたりとも慣れておらず、決まるまでには時間かかるだろう。
指紋の回復(といっても年齢なりの)はまだまだ先のことになる。
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。