リードを伸ばして好きに歩かせると、こういうふうに「く」の字になることあるよね。
このとき「もう行くよー」って感じでリードを引っ張ると、ペニーはちょっとしたパニックにおちいる。わたしがいるのとは違う方向から引っ張られることで
わあああどっかに連れてかれるううう
となっているのだと思う。
もっと賢い子だったら自分を引っ張っているのはリードだと理解し、とりあえずそっち方向に移動するかもしれないが、ペニーのちっちゃな辞書には「直進」という単語しかなく、くの字のような応用問題は解けないのだろう。
この状態で強めに引っ張ると、それはもう必死の形相で抵抗する。
ちなみに「く」だけでなく、「し」の字も「つ」の字も苦手である。
わんこはアホでも可愛い。
ペニーは日々、少しずつ変化している。
以前は散歩中のトイレに時間がかかっていたのが、だんだんと手早く済ませるようになってきた。
ひとつには、人間と一緒にいることに慣れ、リラックスするようになったからかも。
もうひとつは、トイレを短く済ませるよう誘導した成果かもしれない。
野良育ちで縄張り意識の強い(あるいは男の子ぽい)彼女にとってのおしっこはマーキング行動そのものであり、できるかぎり回数を増やすためハイテンションで駆け回る。
あちことで熱心に鼻をくんくんさせるが、容易には納得できず、次から次へと場所を変える。
ようやく膀胱が空になり、興奮もおさまってきたところで「あっ、そういえばうんちも」となり、とにかく時間がかかっていた。
そこで召使いは一計を案じ、ペニーが高いところにおしっこをかけに行かぬよう誘導するようにした。
電柱や街路樹の根本、丈のある草を避け、芝生の上だけでするようになればマーキング意識が薄まり、穏やかな気持ちで散歩できるようになることを期待した。
それがどれほど奏功したかのかはわからないが、最近の彼女は淡々と済ませるようになっており、数回に分けてするクセに変わりはないが間隔が短くなった。マーキングという目的意識が弱まったせいか、テンションも低め。
早めにうんちするようにもなった。
このことは、悪天候などで早めに散歩を切り上げたいときこちらが助かるだけでなく、ペニー自身にとっても落ち着いて暮らせるというメリットがあるんじゃないか。
そういうわけで少しずつ変わっていくペニーを見ながら勝手によろこぶ同居人。
早いとこクルマを手に入れ、どこか彼女が全力で暴れられるところへ連れていきたいものだ。
メリハリってのが大切やからねえ。
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