Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

常識くつがえす?清潔なスーパー

近所に珍しい店がある。

小ぶりなスーパーのようなコンビニのような店なんだが、入ってすぐに気づくことがある。

店内がとても清潔。

ここまでわたしたちが足を踏み入れたスーパーは、最初に入ったリドルを筆頭に、床が散らかっていたり土でざらざらしていることが普通で、あくまで日本と比べてのことだがベルギーのスーパーは汚いといっていいだろう。

だが、この店はロボット掃除機が一日中走り回ってるのかってほど床がきれいなだけじゃなく、陳列棚も美しい。商品が斜めになっていたり後ろを向いていることがなく、たった今オープンしたばかりかと思うほど整然としているのだ。

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加えて、たいていの店では黒ずんで不潔な買い物カゴも、ここのは汚れていない。

ベルギー小売業界の異端児といっていいほどの清潔さはどこから来たものか。

おそらく経営者夫婦と思われる男女の心がけだろうとわたしたちは思っている。

ふたりはアジア人で、身内で交わす言葉はタイ語もしくはベトナム語あたり。顔つきは中華系という感じで、色白。とくにダンナさんのほうはわたしよりよほど白くてつるんとしている。頭もつるんとしてるってのはここでは無関係だが。

フランス語のアクセントの強さからして移民一世と思われる。汗水垂らして商売を育て、首都の地下鉄駅すぐの好立地に店を出すことができたのだろうと勝手に想像。

見ているとおっかさんのほうがノーナンセンスなしっかり者で、店舗内を美しく保つ主導者という感じがする。ダンナはサッカー中継を横目に見ながら威勢よく歓声を上げるお調子者だが、口は動かしても手を止めることのない働き者という印象。

そのうえで、すべての陳列台が常に整然としている理由をわたしたちは目撃した。

息子さんと思われる親父そっくりの色白な青年が、常に店内を巡回して陳列台を監視しているのだ。

客が動かしていった品物は、すぐに位置修正。

売れた商品はただちに補充。

あるとき妻が飲料を買ったところ、同じものを持った息子くんが入れ替わるようにして現れ、補充していった。客がレジに到達する以前に補充しないと息子くん死んじゃったりするの?

 

この店へ来て思い出したのはメリーランド州のある寿司屋で、そこの女将(コリアン)は店の清潔さにたいへん心を砕いていた。生ものを扱う寿司屋に清潔感は必須と日本人なら説明しなくてもわかるが、アメリカには(高級店は別として)どこか薄汚い寿司屋が珍しくなく、North Bethesda の Hinode というその店はわたしたちにとって安心できる場所だった。

それと同じ文脈で清潔さの光るスーパーがブリュッセルにもあってよかった。

店内を見上げると、上階がイートインのようになっており、コロナ後にはゆったりと利用できるのかもしれない。

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この店にはちょっと不思議なところがあって、おっかさんは妻に対してものすごくフレンドリーで、おまけのせんべいをくれたりするのに、わたしが行くと目つき鋭く冷たい感じのしゃべり方しかしてくれない。

自覚する限りではマズイことはしてないと思うが、いったいこれはどうしたことか。

こんど妻とふたりで来店し、ペアであることをやんわりアピールしてみるつもり。

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