ドッグパークにカッケーお兄さんがいた。
お兄さんは、これくらいの長さのモヒカンヘアーをしていた。
この写真とちがって髪が七色に染められているせいか、モヒカンにありがちなコワさは感じられず、むしろ穏やかな人格がしのばれるたたずまい。
連れているわんこがビーグルという点がまた好ましく。
ところで拙者、パンクな髪型を見ると心がざわつくのであります。
若いころからずっとやってみたかったが、ついに果たすことなくここまで来てしまったから。
70年代の後半、セックスピストルズをはじめとするパンク・ムーヴメントが勃興した時代に青春期を迎えたわたしは、パンク音楽を楽しむことはなかったが、ぶっ飛んだ髪型にはなぜか惹かれるものがあった。あんなふうにジェルで固めてツンツンしてみたら楽しかんべえと思っていた。
音楽活動はしていたがパンク系じゃないからツンツンは似合わないしと先延ばししているうち社会人になってしまった。
堅気の稼業とは言い切れない業界で、たまにツンツン気味ヘアーのひとはいたがリアルパンクは見当たらず、さりとてわたしには先陣を切ってやらかす度胸はなかった。
わたしのプロフィールをある程度ご存じの方は、渡米してフリーランスになったんやから自由にやればいいじゃんと思われるかもしれないが、なかなかそうもいかない。
不幸にしてわたしが相手にしてきたのは大学・シンクタンクの研究者、しかも大統領補佐官や大臣を経験した大物なんていうことが多く、そういうひとの前にパンクヘアで出ることははばかられる。出てもいいんだけど、真面目に相手してもらえる可能性は低い。
アメリカというと「ヘイ、メ~ン?」みたいなカジュアルなノリを想像されるかもしれないが、ある意味では日本よりも堅苦しい世界が存在しているのであります。
それでもいいからいっぺんパンクヘアにしてみっか・・・
と思ったことがここ10年のあいだに何度かある。
が、髪の毛がついてこなくなっていた。
若いころのようにミッシリとは生えていない頭にジェルをつけると、スッカスカになるんだよね。
じゃあミッシリだったら踏み切ったのかといえば、どうかな。やらなかったような気がする。
ああいうヘアスタイルはメンテがたいへん。ギネス認定の世界一さんまでいかずとも、毎日なんかやらないと無残な姿になってしまう。
ところがそういうマメさがわたしにはなく、できれば外見はノーメンテで暮らしたい。
だからもともと奇抜なスタイルには向いてないのだと思う。
そのくせ今でもカッコイイお兄さんを見るたび心が少しざわつくのはどうしたことか。
自分のことだというのに、人生はままならない。
ままなるものがひとつあった。
ペニーの減量だ。
開始から14日目の計量では6.7kg。
これに間違いがなければ、500グラム減ったことになる。
食事制限のハードルを少し上げたこと、棒投げ遊びをみっちりやっていることが奏功したのかもしれない。
ペニーの様子は、棒投げ遊びの後しばらくはぶっ倒れて寝ていること以外、たいへん元気。
マイナス500グラムで当初の目標は達成したが、獣医さんからオススメされたマイナス1kgを健康のための指標と考え、今しばらくがんばってみようと思う。
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