コロナでアメリカの国内便はかなり減ったはずだが、今はどうなってるんだろう。
うちの近所にあるロナルド・レーガン空港を見ているかぎり、以前は3分に1機ぐらいの頻度で忙しく離陸していたのが、今はずいぶん静かやなあ・・・
と空を見上げていたら、レールがごとんごとん鳴りはじめ、電車がやってきた。
ワシントンDCとバージニア南部を結ぶ旅客列車もやっぱりガラガラで、1両に数人しか乗っていないのを見るたび痛ましくなるのだが、今回は違った。
まず、機関車がえらく逞しい。木の陰になってよく見えないが、大型のディーゼル機関車が三重連になっている。
えらい力の入りようだと思ったら、長ーい貨物列車だった。
貨物はどうやら石炭らしく、炭鉱都市ピッツバーグ(ペンシルベニア州)からバージニアの工業都市リッチモンドあたりへ運んでいるのかもしれない。
そのほかアメリカには石炭火力の発電所がいくらでもあるから、こうしてあちこちへ運ばれているのだろう。
それにしても貨車の列が長い。ずーっと続いていて、最後尾がまったく見えてこない。
これはとんでもない長さからしれないぞと思って貨車を数えてみるほどわたしは暇だった。わんこの散歩中とはいえ実に物好きな行為。
で、辛抱強くカウントしたら93両あった。
石炭満載の貨物車93両って、どれくらい重いのか?
スマホを取り出してググってみたところ、1両あたり143トンが標準ということが判明。
143トン×93両≒1万3300トン
ちょっと意味わかんない重さですけど、1.3万トンというのはトヨタ・プリウス1万台の重さに相当する。
で、自動車運搬船は、大型のもので5000台積めるから、わたしの目の前を通過した貨物車は、巨大な船2隻ぶんの荷物を引っ張っていたことになる。
そう考えてもまだ意味わかんねえ。
一度動きだした貨車を引っ張っていくのはまだわかるが、いちばん大変なのは発車時だよね?いったいどれだけのパワーが必要なのか。
三重連の機関車、あれはバケモノだ。
熱血なのは機関車だけでなく、アメリカ人は実にたくましい。
気温零度の夕方、サッカー見物する女性。
毛布でコタツ?な体勢だが、ちょっと変。
よく見ると、彼女に膝枕してもらい寝そべっているひとがいるようで、もしかして彼氏?
なんかわからんが、ここまでしてアウトドア時間すごすアメリカ人、けっこうすごいと思う。
わたしはボーイスカウトでも大人になってからも冬キャンプの経験があるが、「冒険行くぞっ」と気合入れてからの行動だった。
読書にふける女性も。
高い枕を用意してきたところを見れば、純粋に読書のためにここへ来たという感じ。
繰り返すが、気温零度。
彼女は日がすっかり落ちるまでああしていたのだろうか。
どんな体質しているのか。
自分が温帯出身であることを痛感する瞬間。
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