Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

いま一番残念なこと(えぐいオチあり)

フィラデルフィアなど大接戦の州で開票作業が続くなか、開票作業場の前に集まったトランプ支持者が「開票ヤメロ」といって騒いでいる。

この連中は「不正をはたらく民主党勢力」を相手にしていると思い込んでいるようだが、彼らは間違っている。

たいていの開票所では共和党員をふくめた普通のアメリカ人が作業にいそしんでいる。

このところコロナのリスクが全米で急上昇するなか、勇を鼓して集まってきたボランティアたち。かれらには「民主主義を守るのは自分たち」という党派を超えた信念がある。

アメリカ人のプライドと言い換えてもいい。

そういう事実を知って知らずか、開票中止という民主主義の破壊を叫ぶトランピーの姿は、たとえようもなく残念な風景だ。

 

いうまでもなく彼らを扇動しているのは、きちんとした根拠を示すことなく「民主党の不正」を理由に開票中止を求めているトランプだ。

この男は選挙を破壊し、民主主義を破壊することに毛ほどの痛みも感じないらしい。

歴代の合衆国大統領のなかで、最も激しく大統領の尊厳を棄損した人物として記憶に残されるべきだ。

 

トランプの罪はこれだけではなく、目に見えるリスクとしてアメリカ人の上に降りかかろうとしている。

今後のトランプは、ありとあらゆるでっちあげと陰謀論を述べたてて「敵」への攻撃を強めるだろう。

これに強く刺激されたトランピーは「反トランプ世界」への憎しみを募らせ、アメリカの分断を深めるだろう。

トランピーのうち過激な連中のあいだに充満する可燃性ガスは、トランプ落選と決まった瞬間に爆発するかもしれない。

こういうアメリカの不幸を阻止するため、選挙結果にどれほど不満があろうとも、支持者に向けて冷静な対応を求めるのが大統領としての責務であろう。

ところがトランプが発するのは怒りとウソにまみれた精神不安定で利己的な言葉ばかり。

ひとりのサイコパスがアメリカを深々と傷つけようとしている。

いま一番残念に思うのは、このことだ。

 

今日は日本大使館に用事があってなに大使とランチするくらいのことだが、ワシントンDC市内へ行った。

帰路、ちょっと散歩したくなって以前おとずれたところへ。

ワシントンモニュメントの近くにある第二次世界大戦の記念碑に寄ってみた。

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噴水をはさんで太平洋での戦いとヨーロッパでの戦いの経過を描くレリーフが飾られ、戦死者を悼む場所になっている。

壮大なスケールを目の当たりにすると戦勝国ってのはスゴイんやなあとあらためて驚くとともに、国籍や「正義」のありかたを問わず、祖国を守ろうとして命を落としたひとたちへの思いが湧き上ってくる・・・という意味ではなかなかよくできた記念碑だと思う。

ここで思ったのはまたしてもトランプのことで、あの卑怯者は国家のため正義のため自分が命をかけるなんてことを百万分の1秒でも考えたことがあるだろうか。

20ドルくらい賭けて断言できるが、やつがそんなことを考えたことは若いころにも大統領になってからも一度もない・・・

 

と思いながら歩いていたら、歩道に馬糞が落っこちていた。

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あまりの巨大さにペニーもびっくり。騎馬警官が通過したあと?

それはともかく、これを見て思わず頭に浮かんだのはトランプの顔だった。

いったいどうしたことだろう。一国の指導者に対して失礼きわまりない連想だ。

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