Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

これはヤヴァイ言葉?

大統領選の投票日が近づき、民兵を自称するトランプ軍の連中がそこらをうろつく物騒なことになってきた。

かれらは連射可能で殺傷能力の高いライフル銃で武装し、黒人など民主党支持層を事前投票所から追い返すといった暴挙に走っている。

選挙結果によっては左右勢力による武力衝突すら懸念されており、別の大陸の部族国家でもあるまいにと嘆息するしかない。

 

こんな世情のなか、近所を散歩中にドキッとさせられた。

マッチョなクルマに LIFE IS GOOD とあり、その言葉は別にどうということもないのだが・・・

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周囲に書かれた

LAND OF THE FREE 自由の大地

HOME OF THE BRAVE 勇者たちの祖国

武装したトランプ軍が街を徘徊するご時勢だもの、こういう文字列を目にするなり反射的に警戒してしまう。

FREE ってマスクをしない自由?

勇者ってマシンガンで同胞を脅すこと? 

するってえとこの LIFE IS GOOD ってのはウヨク(右派のうち頭のよくない連中)向けのデザインなのかと思ってしまうのだが、実際にはそういうことではなさそうだ。

勇ましい言葉はアメリカ国家から来ているのにちがいないからだ。

 

O say can you see, by the dawn’s early light,
What so proudly we hailed at the twilight’s last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight
O’er the ramparts we watched were so gallantly streaming?
And the rocket’s red glare, the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there,
O say does that star-spangled banner yet wave
O’er the land of the free and the home of the brave?

(星条旗はまだたなびいているか?自由の大地、勇者たちの祖国のうえに)

 

これらのフレーズはアメリカ人にとってのキメ言葉みたいなものになっており、あちこちで使われている。

日本で「勇者」とか「祖国」とかいったらそれだけでウヨクだと思われるかもしれないが、アメリカではごくニュートラルなことばであり、今回目撃したタイヤカバーにも政治的な主張はとくにないと思われる。

というか LIFE IS GOOD はわが家でも愛用されており。

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このブランドは、「人生をゆっくり楽しもう」的なメッセージを発信して人気をあつめ、Tシャツをはじめ帽子などいろいろ売っている。

わんことの暮らしを描いたものも多数あり、楽しく着用させていただいている。

 

LIFE IS GOOD は社会貢献に熱心で、利益の10%を子供たちの支援に使っている。

(以下、別のところに書いたものの再掲)幼いころ貧困や虐待などによって心に傷を負った子供たちは、自殺衝動のほか、糖尿病など様々な疾病にかかりやすく、健康的な人たちと比べて寿命が20年も短いという。

19世紀のアメリカで活躍した奴隷運動廃止運動家にして政治家のフレデリック・ダグラスは、「壊れた大人を治すより、強い子供の育成のほうが容易」という言葉を残した。その延長線上に LIFE IS GOOD の活動はあるようだ。

 

そういうわけで、もしかしたらアメリカの右サイドからも左サイドからも愛されているのかもしれない LIFE IS GOOD。

みんなが安心して人生をエンジョイできるアメリカがもどってくればいいんだが、大統領選は明日の投票日でも決着がつかず、下手をすれば来年まで続く泥沼になるかもしれない。

胃の中に鉛のかたまりを押し込まれたような気分である。

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