といっても近ごろ話題の学術会議やハンコの話じゃなく、いやらしい「差別」のこと。
いま現在わたしたちが日本へ行こうとすると、わたし自身は事前に書類をつくる必要なく、まっすぐ成田や羽田まで飛び、そこでコロナ検査を受けるだけで入国できる。
ところが日本の永住資格をもつ妻は、
- 再入国関連書類提出確認書という舌を噛みそうな書類
- 出発の72時間以内に発行されたコロナ陰性証明書
を持参しなければならない。
前者を手に入れるためには、再入国関連書類提出確認書交付申請書なるものをつくって日本大使館に提出する必要がある。
こんなものがなぜ必要なのか、わたしにはよくわからない。
妻のパスポートには、彼女が正当な資格をもつ日本永住者であることが記されており、もしもこれ以外の書類が必要だというのなら、日本政府がパスポートに押したハンコは信用ならないものということになる。
自己否定に走ってまで外国人を遠ざけようとするこの姿勢。追い込まれたときほどその人の本性が明らかになるといったのはたしかチンギス・ハーンではなかったか。
ふたつめの陰性証明書にはもっとむかつく。
これが日本国をコロナから守る措置だとすれば、国籍にかかわらず日本への入国者すべてが提出すべきだろう。
日本人だけが素通りできるこんな仕組みに防疫上の意味はまったくなく、わたしにはいらやしい差別としか思えない。
日本政府がなにを考えているのか、ちゃんと説明できるひとがいたら是非ご教示たまわりたく。
腹を立てると毒が全身にまわるので、ここで少し洗い流そう。
駄洒落じゃなくて今日は洗車をしてきた。
6月にクルマを買って以来、なんと初めて。あまり乗っていないので、走行による汚れはほとんどないのだが、ダンプカーがまき散らす土埃が地下2階の駐車場にまでどんどん吹き込み、クルマの色がよくわからんほど堆積していた。
16ドルでワックス掛けまでしてくれるコース。
洗車機の中に入ったとたん、強烈な青い光線に照らされてビックリ。
歯医者でもあるまいにこんなものピカらせやがって、おれLEDの青い光が苦手でさ、街路樹イルミネーションなんかの真っ青なやつ見るとまじで吐き気するんだよね。
意味不明なまま進んでいくと、光は黄色くなったり赤くなったりしてますます意味不明。
こういうことをウッカリいうと差し障りあるかもだが、このあたりの洗車業界はヒスパニックの経営者が多く、そのことが多色イルミネーションに関係してる?
なんでもぴかぴか光らせてノリノリになる傾向、ふだんから感じているんだけど、楽しそうでいいなあ。
クルマはきれいになった。
だが、日本政府に対するモヤモヤは晴れない。
たとえばアメリカ政府はコロナ対応で米国市民と永住権保有者を差別しておらず、わたしはグリーンカードを「補足」するための妙な書類を用意する必要がない。
陰性証明書はどこからアメリカに入国するのか次第だと思うが、妻が必要ない場合はわたしも必要なく、すべては平等に扱われる。
移民大国と島国のちがいといえばそれだけのことだが、ひとりの人間として日本政府のやり方に強い反発をおぼえるのだ。
(ハンコについてはできるだけ廃止に賛成。学術会議についてはちゃんと勉強しておらず、まだよくわからん)
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