夕方、散歩に出て2ブロック行ったところで、妻が知り合いを見つけて声をかけた。
Bさんは同期入省で、3月にアフリカ某国から退避してきたとき妊娠しており、9月上旬に出産した。
それ以来、クルマで3時間ほどのところに住むご両親が週末ごとにやってくるようになったが、駐車場に困っていた。
相談を受けた妻があちこちに声をかけ、これまた近所のアパートに住む別の同僚の駐車スペースを借りることになった。ちなみにそのひとは運転が嫌いで、たまの用事は Uber で済ますという、コロナ時代にあってたいへん勇敢な選択をしており、そのことがBさんの助けになった。
ママになったBさんは、任地に戻るかどうか迷っている。
絶賛拡大中のコロナに加え、大統領選挙をめぐるゴタゴタで治安が著しく悪化する懸念があり、へたをすれば任地へもどった直後にまた退避という可能性があるという。
乳幼児をともなってのアフリカの出入りは、平常時であってもしんどい。
Bさんは職業人としては任地への復帰に意欲的だが、今回はどうしたもんかねえ・・・と首をひねっていた。
Bさんの話をペニーと一緒に聞きながら、思ったことがある。
彼女もいろいろ大変だが、ご両親の存在が心の強い支えになっている様子。仲がいいんやねえ。
ひるがえってわたしたちはどうかといえば、それぞれに親との関係には難しいところがあり、できるだけ関わりを持たないようにしてきた。
成人後、子としての義務感から力を尽くした経験はそれなりにあるが、 それ以上は勘弁してくれという気持ち。
こうした心の持ちようがわたしたちの人格形成に与えた影響は大きく、ポジティブな面もあるがネガティブな面が大きい。自分を憐れむつもりはないけれど、「健全な親子関係」をもてなかったことは不幸だと思っている。
わたしたち夫婦は、互いのそういうところをよくわかりあい、共有することができたから仲良くなったのかもしれない。
傷の舐めあいといえばそれだけのことだが、ふたりでいればシアワセ!という堅固な土台のうえで生きられることに満足している。
てことは、どっちかが死んだらジゴクってこと?!
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