Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ペニーを置いていく決心の理由

11月にダッカへもどるにあたり、アメリカの知人にペニーを預けていくことになりそうな件が心苦しいと書いたところ、そういうことはペニーをアドプトした時点で予測できていたのではというご指摘をいただいた。

前回の記事ではくわしく触れなかったけれど、結論からいえば、わたしたちはペニーをアメリカに置いていく可能性を最初から勘定に入れていた。

 

5月、ペニーのアドプトを考え始めたわたしたちは、その時点で想定可能な範囲の準備をはじめた。

ふたりがコロナを発症してわんこの面倒を見られなくなった場合に備えて、預ってくれる人をさがした。

妻の以前の職場の同僚で無類のイヌ好き、あちこちのレスキュー団体とのつながりがあるひとが、ふたつ返事で承諾してくれた。

そのひとがコロナなどのせいで都合悪くなった場合に備え、バージニア州内に住む妻の妹が最大限のバックアップを約束してくれた。

こうしたセーフティネットが確保できなければ、ペニーのアドプトは断念するつもりだった。

 

もうひとつの課題は、コロナの退避生活がどれほど長引くか予測不能だったこと。

話は来年に飛ぶが、妻のダッカでの任期は2月で切れ、そのあとアメリカにもどって3ヶ月間の研修を予定している。

そのことを前提にわたしたちは、ペニーのダッカ暮らしが3ヶ月以上になる場合は連れて行く、3ヶ月以下なら連れていかないという大まかなラインを決めた。

たとえば8月にペニーをダッカへ連れていくと、彼女のダッカ暮らしは6ヶ月になり、これはリーズナブル。

だが、もしも11月に戻った場合、ペニーは3ヶ月でアメリカへ戻り、さらにその3ヶ月後、次の任地へ移動することになる。これはキツイ。

 

上記の判断基準はあくまで目安にすぎないから、11月出発であってもペニーを連れて行く案がないわけではなかった。ダッカ暮らし3ヶ月は短いけれど、ぎりぎりで「あり」とする判断。

だが8月に母が死去し、実家の始末などのためわたしたちは11月から12月にかけて日本に長期滞在する必要が生じた。

この旅にペニーを連れていくわけにはいかず、アメリカに置いていくしか選択肢がなくなった。

このようにわたしたちは、ペニーのアドプトはダッカへの同行を前提としつつも、コロナの影響に備えて預け先を確保し、慎重を期してきたつもりだ。

 

わたしたちは、長いあいだ何頭ものわんこをフォスターするなかで、自分たちのイヌを飼っていいものかどうかずっと迷ってきた。わたしたちに飼われたペットは飛行機移動が宿命で、そのことを申し訳なく思うからだ。

国際転勤族はイヌを飼うべきでないと考える人がいるかもしれないし、たとえ3ヶ月であっても他人に預ける可能性があればアドプトは断念すべきという意見もあるかもしれない。​​

そのあたりは価値観の違いなのでなんともいえないが、わたしたちとしては、一頭でも多くの保護犬を殺処分から救いたいという信念、飼うのなら全力で大切にするという決心は固いと思っている。

 

そうはいってもですね、今回の決断はたいへん辛く、これはもうペニーに詫びるしかないのであります。

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でもこれはあげないヨ!

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