11月にダッカへもどる方向で調整が始まった。
わたしたちは日本経由を希望している。8月に鬼籍に入った母のあとしまつをはじめ、用事がいろいろあるからだ。
妻が休暇をとり、日本に3~4週間滞在することには問題なさそう。
旅費をどうするかで悩んでいる。
ダッカへ直行(といっても中東経由)する東回りのチケットは片道500ドル/人。乗ってくれるならいくらでもいいという値段だろう。
一方で日本を経由する西回りは、現在のところ3000ドル近くしている。おそらくこっちのルートは需要が多いのだろう。
役所のルールは、安いほうのチケット一択だから、日本経由にしたければ自己負担ちゅうことになる。
差額を出してもらえるかどうかは微妙で、下手をすればふたりで6000ドル近い出費になる可能性あり。
億万の遺産が転がりこむ身で、そのうえどこかの大統領みたいに税金払わなくて済むんだったら6000ドルとか平気なんだけど。
別の方法はある。
まずはダッカに直行し、そのあとで日本に向かう。
チケットは6000ドルはしないだろうし、航空会社によっては溜まりに溜まったマイレージをチケットに替えることもできる。
ただし、ダッカ到着から2週間は自宅隔離するから、すぐには出発できず、スケジュールがどんどん遅れていく。
それと、旅行が重なるぶん感染リスクが高まる。
なんか進むもジゴク退くもジゴクみたいな感じで。
ここで読者諸氏は、ひとつの疑問に行き当っておられるのではないか。
「日本経由になんかして、ペニーはどうやって連れてくの?」
おっしゃるとおりで、短期しか滞在しない日本へわんこを輸入、直後にバングラデシュへ輸出なんて100%ありえない。
一方で、ダッカへ直行する場合はどうかといえば、こっちにも問題がある。
- ダッカ着のフライトではイヌの客室内への持ち込みが禁止されており(イヌを不浄のものとするイスラム教国ルール)、貨物あつかいになるが、コロナの影響でフライトに急な変更があった場合、ペニーが妙なところに置き去りにされるリスクがある。
- リスクを押してダッカに連れて行っても、直後にわたしたちが日本へ行くため誰かに預けなくてはならず、ペニーのストレス増大。
- 来年早々にダッカでの勤務を終え、研修のためアメリカへもどるとき、ペニーにまた旅の負担をかけることになる。
まことに国際転勤族のペットというものは気の毒な存在で、そうした宿命をペニーに詫びつつ、なんとか最良の方法をとりたい。
そこで今回は、ペニーをアメリカに置いていくことを決意した。
なんてもうああ考えただけで胸が苦しくなり・・・
とか言っててもしょうがないので、預け先を検討しました。
知り合いのわんこ好きさんが「喜んで」といってくれているので、お言葉に甘えようかと思っている。
そこんちにはお姉ちゃん犬がいて、相性さえ悪くなければペニーの社会化訓練に役立つことも期待できる。
まだ決まったわけじゃなく、現在は遠方にいるその人が戻ってきたところで、まずはわんこ同士のお見合いから。
ひとつ希望が持てるのは、ここまでわたしたちが見てきた限り、ペニーがとても飼いやすい子であること。
無駄吠えや噛みぐせがなく、ケージを嫌がらず、お風呂もドライヤーも平気。
知らない人とわんこへの態度がマズイことはあるが、危険行為に出たことはない。
だから預けても大丈夫と自分に言い聞かせている。
そんな日が来なけりゃいいのにとも思いながら。
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