妻の両親が暮らす家へ行ってきた。
アメリカはコロナ第二波が徐々に収まりつつあるとはいえ、感染者数・死亡者数は日本とは比べものにならないしから、警戒を緩めるつもりはない。
けれどダッカから来て半年ごぶさたというのも困ったものだから、義妹宅へ行ったときと同じく屋外でのソーシャルディスタンス歓談をすることになった。
ワシントンDCエリアから小一時間ドライブすると、沿道の景色は緑ゆたかになり、原生林のあちこちに住宅地がひらかれている。
田舎で地価が安いから、みんな広い庭付きの家に住んでいる。
義実家の庭は義妹宅の2倍ほどあって、ペニーにとっては天国。
広さだけではなく、芝のにおいや、ときおり姿を見せるリスなどにいたく興奮して、これまで見たことないほどご機嫌だった。
遊び疲れたペニーの社交タイム。
義母さんからのおやつ攻撃にこたえてとってもよい子になり、わたしの椅子の下にうずくまったあとで事件はおきた。
義実家の大きな飼い犬(ピットブル)がドアの隙間から飛び出してきたのだ。
その子はわんこ付き合いが苦手で、猛烈に攻撃的になることがあるため、ペニーの来訪時は室内にいてもらっていた。
外が気になってしょうがなく、激しく吠えていたのだが、所用に立った義父がドアを少し開けた瞬間、こじ開けて飛び出してきたのだ。
標的はペニーだった。
飼い主を取られたと思っての嫉妬だったろう。
ピットだから噛む力が強く、本気でやられたらペニーはひとたまりもない。
このときわたしは珍しく先読みのできる男になっていて、ピットちゃんが飛び出しそうになるのを見てただちにペニーを抱き上げていた。
地面から飛びかかってくるピットちゃんを、ぎりぎり身をよじって避けた。
わんこたちが猛然と吠え合い、人間も顔面蒼白のシュラバだったが、事故にならなくてよかった。
それはそれとしてペニーさん、このお庭にはまた来たいでしょ?
うんうんそうだよねー、来たいよねー。
実はわたしたち、この日のために用意しておいた和菓子のおみやげを忘れてきてしまったので、来月あたりもう一回お訪ねするのがいいかなと考えているところ。
和菓子ったって赤坂あたりのシニセのじゃありませんぜ、コストコで売ってるお値打ちパッケージでっせ。
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