ある日、銀行の口座情報にアクセスしてみたら預金ゼロになっていてびっくり仰天・・・
という現象がアメリカで起きており、わたしたちもその銀行のユーザーである。
USAAは米軍の軍人とその家族などを対象につくられた銀行(正確には金融・保険会社)で、店舗をもたず、オンラインでサービスを提供している。
世界に展開する米軍関係者が、赴任先で米ドルや現地通貨を引き出すときに手数料が一切かからないといったメリットがある。
妻の所属は軍ではないが、縁あって口座を開くことができ、ダッカ生活で重宝していた。
今年、何人ものUSAAの顧客から突然口座が閉鎖されてしまったという報告が相次ぎ、ちょっとした騒ぎになっている。
慌てて問い合わせ電話をしても閉鎖になった理由が明示されることはなく、「セキュリティ上の問題があったので」といった説明があるのみ。
だがいったい何をすればセキュリティ上の問題になるのか、誰にも見当がつかない。
2週間に1回現金を引き出すとか、クレカの引き落としに間に合うように他の銀行の自分の口座に送金したりとかいう日常的な取引しかしていなかったのにという人が大半。
どうしてこんな事態になったのか。
9.11事件のあとテロリストによる資金洗浄などを防止するためにつくられた「愛国者法」の影響かという人がいる。アヤシイ銀行取引をAIが嗅ぎつけるとかそういう感じで。
わたしは、2015年に発生した政府関係者2000万人以上の個人データ漏洩事件のなごりかという気もしている。
あの事件では、わたしたちも被害者だった。
下記の説明書きにあるように、わたしは社会保障番号・住所・生年月日・出生地が盗まれたが、職員である妻はそれでは済まなかった。
学歴・職歴・海外渡航歴・個人交友歴・健康状態・財務状況など、採用時に政府が念入りに行なった身元調査の全容が流出してしまった。
ぺーぺー職員だから米国政府にとってはたいした問題じゃないかもしれないが、本人にとってはテロリストや「ならず者国家」の前に裸で立たされているようで気分悪いったらありゃしない。
あの忌まわしい事件では軍関係者のデータも盗まれたが、それとUSAAの顧客リストはかなり一致しているはずであり、今ごろになって水面下でやばい動きが出ているのかもしれない。
うちの口座はこの先も無事で行けるのだろうか。
メインの銀行は別にあり、USAAにはダッカで必要になる月々数万円ほどを入れておく程度だから、なにかあったとしても面倒は知れている。
ただ、米国政府につらなる者として、こういう気持ち悪さにつきまとわれることは愉快ではない。
この世からテロリストとならず者国家を一掃してくれる人がいたら、超豪華希少品ペニーの手形色紙2枚セット差し上げますけど頑張れます?
なおUSAA騒動では、閉鎖された口座にあったお金は全額を小切手にして送ってくるというが、何週間たっても届かねえふざけんなよ金融監督局に訴えてやる😡という声も上がっており、動揺がだんだん広まっている。
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