DNA鑑定でペニーの正体が判明したわけだが、これに大金を投じたのは彼女の病気リスクを調べておきたかったから。
〇〇犬は白内障になりやすいとかいうやつ。それらは遺伝性疾患と呼ばれ、純血種のわんこに多いといわれている。
ペニーはミックスだからリスクが薄い?逆にたくさん背負いこんでいる?
という思いをのせた検査結果は、驚くべきものだった。
その話の前に、ペニーの血統を曾祖父母の代までさかのぼる系図はこちら。混ざり具合がわかって面白い。
DNA鑑定の結果をまとめたリポートは29ページにおよぶものだったが、それに目を通し始めた妻がいきなり「うへえっ」と声をあげた。
そこにはペニーのDNA構成から体格を算出すると「体重は15ポンド(6.8kg)のはず」と書いてあり、なんと彼女の現在の体重とどんぴしゃ一致している。
おいこれすげぇな・・・
目を丸くしながら読み進むうち、話は本題の病気リスクへ。
ペニーの健康をめぐって、ひとつだけ注意すべき点が挙げられていた。
肝臓が病気になったときに上昇する「なんとか値」が、ペニーの場合は上がらないことがあり、うっかりそのデータを信用すると治療が遅れる可能性ありというのだ。
肝臓の病気になりやすいという意味ではなく、万が一症状が出て検査する場合、ペニーの特性について獣医に告げれば問題なしというだけの話らしい。
うんわかった。で、ほかの病気リスクは?
と思ったら、結論は驚くべきものだった。
イヌとして考えられる病気193種類についてペニーの「遺伝的リスク」をチェックしたところ、ひとつも引っかからなかったというのだ。
緑色のチェックマークつき病名リストが延々と続く。
ペニーがどんな病気にも罹らないという話ではないが、遺伝性疾患の傾向がひとつもないというのは明るいニュースだ。
人間でも動物でもミックスは両親の優れたところを受け継ぎやすく「いいとこ取り」の確率が高いという話を聞くことがある。
わたしの妻は日米のハーフで、アメリカ側はざっくりいえば白人だが、先祖にはヨーロッパのいくつかの民族がいて、アメリカ移民後はどこかで先住民の血も入ったという、けっこう多様なミックスらしい。
なるほどオイラより記憶力考察力対人関係能力にくわえ緊急時の判断力(俗にいう腹の据わりぐあい)が優れているはずだ。体が弱そうに見えることもあるが、慎重なタイプだからけっこう長生きするんじゃないか。
だから「雑種」はスゴイ。
よきパートナーとペットに恵まれたと思う。
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