Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

心配なダッカの自宅

アメリカも暑いが、バングラデシュも高温多湿の夏の盛りを迎えているころ。

3月下旬にダッカを去っていらい無人にしている自宅が心配だ。

バングラデシュの家は、何もしなければ壁といわず天井といわずカビの住みかになってしまう。

ソファやベッドは布地部分がびっしりとカビに覆われ、泣く泣く廃棄することもある。

クロゼットや箪笥にしまった衣服、本、書類もダメージを覚悟する必要がある。

 

そんな気候だからもちろんわたしたちはエアコンを24時間きかせ、それに加えて除湿器をフル稼働させていた。

除湿器はタンク容量が4リットル。数時間で満タンになるので、1日に3回水を捨てる。

除湿器はあわせて6台あるので、毎日72リットルの水を室内の空気中から取り出していることになる。

  

無人になったわが家は今どうなっているのか。

週に3回掃除に来てくれていたおばちゃんに、わが家へ通って状態をチェックしてくれるようお願いしてあり(月給1万3000円。今のところ9月分まで送金済み)、今でもそれが続いていることを祈っている。

エアコンについては、もしも止まっていたら再稼働してもらえばいいが、過去に水漏れ事故をおこしたことがあり、そうなると電気屋さんを呼ぶ騒動になるからめんどくさい。

除湿器は、毎日何回も水を捨てる必要があるというのに、今は週にたった3回、おばちゃんが来たときにしか捨てられない。タンクが満杯になれば除湿器は停止する。室内の湿度はけっこう上がっているはずだ。

これについては、すでにかなり覚悟している。

 

覚悟する間もなくぶっこわれたのはクルマで、わたしたちがアメリカへ来て数週間後、「おたくのクルマが動かない」という連絡がダッカから来た。

サイクロンによる洪水が心配なので地下駐車場のクルマを地上に移動させたく、ついては地上に置いてあるおたくのクルマをちょいと動かしてスペースをつくりたいのだが、エンジンがかからないという。

原因はバッテリーあがりだった。

 

ええっ、去年の夏に交換したばっかやん・・・

と天を仰ぐわたしたち。

あのとき「新品だよね?」ってちゃんと確認したんだが、実際はどうだったのかねえ。

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あごひげオレンジ染め=バングラ紳士のおしゃれ

みたいな疑念すら湧いてくる始末。

今回は他のクルマのバッテリーにつないでエンジンをかけてもらったが、おそらくまた死んだに違いない。

クルマってのは使わないでいるとエンジンの潤滑油が重力によって下に落ちてしまったり、排気管が錆びたりというトラブルになるから、定期的に動かすのが正解。

わが家のドライバーさん(月給2万7000円、9月分まで送金済み)は、週1回はクルマの様子を見に行っているとメールしてきたが、だったらなぜ今回のバッテリーあがりに気づかなかったのか。

律儀さにおいてこのドライバーさんは、お掃除のおばちゃんほどには信用できないので、あまり当てにはしてない。

クルマ、これからどうなるかなあ。

 

ここまで書いたところでおばちゃんのほうからメールが来た。

わが家のある「外国人居住区」への通行証の期限が切れたという。更新は、わたしたちがアメリカにいるあいだはかなり難しい。

居住区入口の検問は、テロ警報でも出ていないかぎり通行証をきっちり調べることはないようだが、もしも期限切れが見つかれば通してくれない。

今のところはすっとぼけて通行しているらしいおばちゃん、この先どうなるかわからない。

バングラデシュ、医療レベルを考えればまだまだ戻りたくはないけれど、自宅まわりのことを考えるにつけお尻がムズムズするのである。

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