Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

コロナ禍のなかでの自宅介護

93歳の母は、実家で長く独居を続けていたが、次第に介助が必要となり、東京の身内が片道6~7時間かけて面倒を見に行っていた。

そのうち自力での入浴などが難しくなり、ヘルパーや看護師の訪問が増え、それとともに身内の介護者の実家滞在が長引くようになり、東京へはひと月に数日もどるだけという状態になった。

東京へもどるときは、母親をひとりにさせられず、なおかつ独居では訪問介護が受けられないので、ショートステイを利用することで介護を切らさないようにしていた。

 

コロナで事情が変わった。

地域外から人が来た家には、そこから一週間ヘルパーと看護師の訪問はしないというルールができた。もちろんウイルス感染防止のためだ。

このため東京から実家へもどってきた身内のものが自己隔離するあいだ、ショートステイを延長して預かってもらうことになった。

その施設では何年か前にとんでもない事件があったため、こちらとしては決して気持ちよくなかったが、必要とするサービス形態を提供しているのは地域でそこだけだったので、しかたなく利用していた。

 

先月末、ショートステイに預けてわずか2日後、母親の様子が急変した。

水分補給を怠ったため脱水症状におちいり、発熱があった。緊急搬送された病院で検査したところ尿路感染症と診断され、そのまま入院となった。

水分補給については、母親がこれを嫌がるため与えるのにコツがいることを施設にはしっかり伝えてあったし、施設側でも何度目かのショートステイだからちゃんと認識していたはず。あまりのお粗末さに開いた口がふさがらなかった。

 

コロナという制限下、高齢者の介護が綱渡りになっているケースは全国に数えきれないほどあるだろう。

ご本人はもちろん、家族や介護・医療従事者が必死にがんばっても十分に支えきれない苦しさがあるはずだ。

つらいけどがんばろうね、と申し上げるしかない。

以上、時代の記録として。

 

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わたしの母親のばあい、今回の緊急入院後、事態は明らかに下り坂になった。

急激に体力が減退したせいで、それまでは経口摂取できていた食事が飲み込めなくなり、栄養は点滴のみになった。

ケースバイケースだが、経口摂取が止まった人はそう長くはもたない。

母親の健康状態をさまざまに検査した主治医は、もって3ヶ月、早ければ1ヶ月と見ているらしい。

本人の希望もあり、経管栄養のような延命措置はとらない。

わたしは日本へ行けるのか。

アメリカからの到着者は2週間の自己隔離があり、戻ってきたときも同様だから、最低でも1ヶ月は身動きがとれなくなる。家内の重大事とはいえ、社会人としてかなり難しい。

コロナが深刻化した時点でうすうす覚悟していたことが、思ったより早く現実のものになりかけている。 

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