Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

西日さす窓のシアワセ感

今わたしたちは北向きの部屋に住んでいてとても幸せなんだが、それはどうしてかというと・・・

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日本の住居には南向き信仰みたいなのがあって、戸建てでもマンションでも「南向きリビングを確保!」な売り文句が幅をきかせている。

日当たりの良さ=暖かさの確保が重んじられているからだと思うが、それはわたしたちが断熱性能の低い寒い家に住んできたからじゃないか。

お隣の朝鮮半島でははるかな昔からオンドルで家を温めてきて、そういう装置があることを日本人は知っていたはずだが、なぜか私たちのご先祖は風通しのいい夏向きの家づくりには熱心でも、冬を快適にすごす工夫には消極的だった感がある。

ぺらっぺらの障子で仕切った部屋に火鉢ひとつなんていうのは刑務所なみの貧しさで、どんなことにも優れた工夫を凝らしてきたわが民族としては、かなり不可解な現象だ。

 

そういえばわたしたちが東京で買ったマンションもリビングと寝室のひとつが南向きだったが、これは数年後の日本脱出をにらんでリセールバリュー重視で選んだ物件だったから。

むしろわたしは直射日光の入る部屋があまり好きじゃなく、たとえ北向きであっても窓からの景色がよいほうを取りたく、今いるところがまさにそれだ。

北向きの窓

北向きの窓

窓の桟(さん)に隠れているが、横に長く伸びた国防総省ビル(ペンタゴン)が見え、その手前にはよく茂った緑、奥にはワシントンDCの教会の尖塔をのぞむ抜群のロケーション。

大袈裟な話だが、これがなかったら避難生活のストレスにもっともっと苦むことになっただろう。

 

で、直射日光が好きじゃないというくせに、この西向きの窓は気に入っている。 

北向き部屋の西窓

棚の中身はワンコ用品

向こうの突き当りにある巨大ショッピングモールがいつの日にか再開して人が行き交う様子を楽しみに待っているというのもあるが、 毎日の楽しみは西日だ。

まぶしければブラインドを閉じれば済むし、これくらいで部屋が暑くなることもなく、いたって無害な西窓。

それが晴れた日にはこういうプレゼントをしてくれる。

陽だまりのペニー

フェルメール「外出制限下の日光浴」

コロナ禍のさなか外出を極力ひかえ、世界から切り離されているかのような気持ちになることも多い毎日。こうして太陽とつながる感じがなんというか心にしみるのだなあ。

夕方、いつまでも部屋を明るく保てるという利便性、これももちろん有難い。

ダッカから飛んできて、とるものとりあえず入居した部屋が西窓つきの北向きというのはえらい幸運だった。

そこへペニーが現れて仕上げは上々。

次はどんな幸運がやってくる?

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