日本ではまだロードショー上映中だと思うが、ランボーシリーズ「最終章」と銘打った映画のTVCMが先月ずっと流れていた。
御年74のスタローンが渋く輝く映像を見ながら、わたしは妻にいった。
「これで卒業なんてカッコよすぎてあかんわ。スタローンは『ランボー爺さん大冒険』までがんばってこそ有終の美やで」
今から15年後、90歳ちかくなったスタローンが杖を頼りに登場、しわがれ声でモゴモゴと宣戦布告するや杖に仕込んだ吹き矢を震える手で取り出し、大きく吸い込んだ息をぶふうっと吐き出した瞬間入れ歯つきの矢が飛んでいき・・・
という演出プランを熱く語るわたしの脳裏にランボー映画のパロディとして制作された「ホットショット2」でニワトリが飛んでいくシーンがあったことは間違いない。
なんだかんだで戦いに勝利したランボー爺さん敵を倒した入れ歯をガレキのなかから拾い上げ、腰にぶら下げたポット(洗浄液入り)に放り込んで渋い笑み。そこにタイトル字幕が出て本編終了。
ランボー最後の洗浄戦場
名優シルベスター・スタローンたるもの、ここまでやって役者として完成してほしい。そんな願いをこめたプランである。
TVCMを見ながらこの話をしたとき、たまたま何かのスイッチが入った妻は、窒息するほどの大笑いでうけてくれた。
夢を語るなら大きいほうがいい。
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