ダッカ駐在暮らしがコロナのせいでひっくり返り、アメリカへもどってきたのは3月末のこと。
それから3ヶ月がたったが、あくまで一時避難なので、状況が改善したらすぐにダッカへ戻される。ところが私たちはなんとここでクルマ購入という行動に出た。
新車に299万円も注ぎこんじゃった。
暴挙にいたった理由は、これまでにかかったレンタカー代。
アメリカでの生活には欠かせないので一番小さなクラスを借りたところ、けっこう高額の保険料をふくめた料金が家計を圧迫しているのだ。
このままレンタカーを借りていたらどうなるのか。
- コロナ退避は最低でも9月までは続きそう
- ダッカへ戻ったとしても、来年早々に任期を終え、アメリカで研修などのため3ヶ月過ごす
ことから合わせて少なくとも6ヶ月借りることになり、料金は70万円ちかくになる見込み。
また、ダッカへの帰還が10月以降にずれこむケースや、安全上の理由から私が同行を許されずアメリカに残るケースでは、90万円を超えていくだろう。
「それやったらいっそのことクルマ買うたほうがええんちゃうのか」
ってんで買っちゃった。スバルのフォレスターといいます。
不安定な立場でこんな買い物して大丈夫なんかという突っ込みごもっとも。
フォレスターにしたのは、リセールバリュー(売却時の値段)がライバル車と比べていちばんよかったから。
最強のリセールバリュー
一般にスバルは値落ちしにくいみたいで、有名な自動車評価会社でシコシコ調べたところ、トヨタやホンダなど大手とくらべて中古車の値段が高い。
なんでかというと、スバル車は数が少ないところへもってきて、他メーカーには目もくれずスバル車に乗り続ける熱心なファンがいて、彼らが買い支えるせいで高値が保たれるのだという。
来年春にフォレスターを売ったときの値下がり幅は、おそらくレンタカー代(70~90万円)の範囲かそれ以下になるだろうと踏んでの購入だった。
それまでに事故ったりせんかったらの話やが 😅
それにしても新車とはオゴったもんやなと?
ぶぶー。アメリカでは中古車価格がたいへん高く、とにかく目先の出費を抑えたいという事情がないかぎり、新車のほうが合理的なケースが多いのです。
草の根わけて探し出し
フォレスターにした理由その②は、私が「情報リサーチ能力のオバケ」と呼んでいる妻が、数あるスバルディーラーのなかで奇跡的に低い価格を提示している店を見つけ出し、「残り1台!」なタイミングで買うことができたこと。
セールス担当のポールさんに聞いたところでは、やはりコロナの影響でクルマ販売も苦戦が続いており、彼自身1ヶ月半のレイオフ(一時帰休)からもどったばかりだという。
そんなご時世に新車買うなんてちょっといかれてるかもしれないが、アメリカ経済を爪楊枝の先でつついたほどの効果があったと思いたい。
命は惜しいから
このクルマにした理由その③は、安全性。
わたくしもいい歳になってきて、視界の広さや反応速度の衰えを感じており、技術のちからで安全が得られる(しかも自分らだけでなくひとさまの命を守れる)のであれば、惜しみなくお金を投ずるべしと考えていたところ。
いまどきのクルマはどこのメーカーでも自動ブレーキや車線の維持など最新の装置がついていて、その性能は甲乙つけがたい。
だがフォレスターは、そういう仕掛けモノ以前の根本的な安全性能が高く、高速走行中に障害物をよけてラフにハンドルを切ってもスピンしにくいとか、他社の4輪駆動車では走行不能な悪路や凍結路面でも大丈夫とか、安心して乗れる材料があった。
ってこれ、完全にスバルファンの言い草やないか。
ところで、先月末からペニーと暮らすようになり、私たちの今後の旅行スタイルも変わる。アメリカでも海外赴任先でも、飛行機で飛ぶ代わりにクルマにペニーを乗せて駆け回るようになるだろう。ロングドライブになるほど安全性がものをいう。
また、バングラデシュの次は寒冷地への転勤となるため、積雪・凍結道路を安全に移動できることは必須条件になる。
というわけで、次の異動時期である来年春、フォレスターを売却するのでなく任地へ持っていくことができれば、今回の買い物のメリットがMAXになるちゅうわけで、まあこれは獲らぬタヌキ。
ギャンブルだったかもしれない買い物だし、これからどうなるかわからないけど、たかだかクルマ一台で命まで取られるわけじゃなし、せいぜいフォレスターのある暮らしを楽しもうねと話し合っている。
ほかの楽しみが少なすぎる毎日なのでね~ 😂
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