Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

アメリカ暮らし

震えるアパート

帰国から3日目、食料の買い出しにクルマで出かけた。その前の晩、クルマ窃盗事件のことを思い出し、うちのがどうなってるのかまだ確かめていなかったので微妙に体が震えたが、RAV4はちゃんとあった。旅に出る直前に、エレベーター乗り場の真ん前という…

半年使ったシーツを返品できた店

お世話になった店がなくなるのは寂しいものだ。アメリカで寝具・台所用品ほか家庭雑貨の豊富な品揃えで知られる大手チェーン「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」が破産に追い込まれた。全米に360ほどの店舗があり、わたしたちはメリーランドやバージニア…

今夏、旅行禁止令?!

今回のヨーロッパ旅で出入り口をパリとしたのは、ロンドン(ヒースロー空港)やアムステルダム(スキポール空港)の混雑=混乱ぶりがヤヴァイと聞いていたから。それに引き換えシャルルドゴール空港は拍子抜けするほど流れがスムーズで、ずいぶん楽だった。…

それでもひとつよかったこと

ヨーロッパ旅行は予定を2日残して切り上げることになった(妻は仕事から逃れることができず、しょっちゅうパソコンにかじりついては骨の折れる作業をし、間断なく押し寄せるメールに対処するうちストレスが高まったからか偏頭痛の過去最高レベルのやつに見…

パリの「ヒグマ」について

パリの日本人街で夕食をとることになり、たまたま立ち止まったところにあったメニューボードの味噌ラーメンの写真に惹かれて「ひぐま」に入店したが、結果は残念なことになった。 餃子はここが悪いというほどの欠点がない代わり、見かけも食感もいまひとつ。…

フランスいきあたりばったり紀行

クルマを借りたのはノルマンディー西部の史跡を訪ねるためだったが、そこまでの移動を行き当たりばったりで楽しむのにクルマ移動は最適。なるべく高速道路を使わず、田舎道をのんびり走っていると、そこここに出会いが待ち伏せている。 村はずれの農道に入り…

クルマ予約した?ありませんけど?

今回の旅は、ノルマンディー地方の中心都市ルーアンを起点に、西へ足を伸ばす予定でいた。西にはどうしても訪ねたい史跡があるからだ。 ノルマンディーの旅に欠かせないレンタカーを借りに行ったのはシクスト SIXT という会社。他社より安いことがメリットで…

オランダの一番美しい日

アムステルダムから電車で12分行ったところにハールレムという街がある。ハールレムと聞いておや?と思ったあなたは鋭い。ニューヨークのハーレム地区の名の由来になった街だ。マンハッタン島に最初に入植したヨーロッパ人はオランダ人で(もちろん先住民…

生きるか死ぬかのオランダ

アムステルダムから1時間半ほど走ると、低湿地帯の一角にヒートホルンという村がある。網の目のように張り巡らされた運河沿いに茅葺屋根の農家が建ち並ぶ風景は「オランダのベニス」とも称されるそうだが、欲望とゼニにまみれてぎっとぎとの輝きを放つベニ…

財布がない! その2

ブリュッセル駅で発車寸前のパリ行き特急から急いで降りてきたら財布がなかった件の結末。 まず、事の発端となった私の財布をアントワープまで行って回収し、ふたたびブリュッセルに戻ってきた。残念なお知らせは、妻の財布についてブリュッセルの駅員に相談…

財布がない!

旅行中の危機としては最大級てかメガトンパンチ級のやつに見舞われたが、まるで奇跡のような展開の末、ノーダメージで終わった話。 その日わたしたちはベルギーのアントワープを列車で発ち、ブリュッセルで高速鉄道に乗り替えてパリへ、パリからローカル線で…

最大の危機

これまでいろんなところを旅してて、今回ほど土壇場に追い詰められたことはなかった。ほんとに危なかった(暴力関係ではなく)。なんとか切り抜けはしたんだが、すっごいストレスのうえ昼飯抜きでフラフラ、体力気力ともに尽きかけた状態でホテルに着き、な…

結局のところ動物が

パリ → ブリュッセル → アムステルダムと流れきて、この街での最大の目的は田舎歩きだった。これまでアムステルダム以外ではライデンやデルフトなど都市は歩いてきたが、オランダの真骨頂である「美しい村」の体験はまだだった。 朝一番、駅前からツアーバス…

密造者の温かい寝床

異世界もしくは100年前へのタイムスリップのような体験だった。 パリの宿が狭さを逆手にとる演出だったとすれば、こっちはボロさを逆手にとる宿?と思ったのはアムステルダムのクラフトマンホテル Hotel The Craftsmen のこと。 気でも触れたのかと思うほ…

ドロボー列車

ブリュッセルで究極の野暮用を済ませたあと、妻は去年わたしたちの涙腺を崩壊させた天使さんに会って、結婚祝いを手渡した。先日わたしが日本から運んできた富士山グラスのペア。彼女の新婚生活にちょっとした彩りを添えてくれればいいな。 これでブリュッセ…

アホみたいな理由で

パリに一泊したあと、わたしたちは今回の旅行の本来目的を遂げるためブリュッセルに向かった。 高速鉄道はとても混み合っており、前夜にオンライン予約したときは既に残席わずかになっていたらしい。ひとの動き、活発です。 ブリュッセルに着いたのは日曜。…

アヤシイ街のおもろいホテル

朝パリに着くなりブリュッセルへの移動を開始しようと思っていたら、TVG(新幹線)が軒並み売り切れになっていた。土曜だから? 一番早くて17時半の列車しかなく、ほぼ徹夜の身でスーツケースをかかえ、どこかに座り込んでやりすごすのはできねえ相談だ…

エールフランスのみじめな旅

ワシントンDCダレス国際空港を発ったエールフランス機は一路華の都ぱりーすを目指したわけであるが、機上の7時間は悲惨だった。 まず機体が古い。ボーイング777ー300ERという90年ごろデビューした機種。そのころは普通だったのかもしれないが、…

震えて帰国を待つ

というと誰かおっかない人の帰国を待つ図式になってしまうが、この場合帰ってくるのは自分自身。今夜からヨーロッパ旅行に出かけ、2週間後に帰宅するその日まで震えながら過ごすことになる。 なんでかというと、きのうアパート地下駐車場でクルマの窃盗があ…

いざ欧州へ

エアタグが導入された。我が家での実戦投入は明日からのヨーロッパ旅行。 どのルートで入るのがいいか、つまりどの空港への往復チケットを買えばいいか検討したところ、大雑把にいえばヨーロッパの主要空港はどこもロストバゲッジの呪いから完全には開放され…

このタイミングで故障

もう人間としてオワッテルでしょ状態。 けさ起きて動き出す(といったって食洗器から茶碗を取り出しただけ)なり背中がグギッ。呼吸するたび痛みが走る事態となり、ベッドに後戻りした。 実はこの現象、先週くたびれて寝た切りになったときすでに発生していた…

持てなくても持ちすぎても

日本滞在の最後を過ごした東京の住宅地で目にした風景。 木造アパートの駐車場に鎮座するのは、新車であれば2台合わせて3000円万円近く、中古でも1000~1500万円するドイツ製高級車。 これらのクルマがアパート住民のものだとすれば、このギャ…

いまんとこ少しラッキー

最初は9月と思っていた転勤時期が少し前倒しになるようで、もしかして8月上旬?な空気も流れ始めたこのごろ、任地から一通のメールが来た。 どうやらこの家に住むことになるらしいんだが、なんか無駄に広くね?てか植民地の総督の屋敷みたいにエラそうで、…

公園ランチでの収穫(ってほどじゃないが)

今日は思い切りふわっとした話を書く。 妻のダッカでの同僚たちが公園に集まるというので、ランチ持参で行ってきた。まだ日本の疲れが残っていて家でゆっくりしたいのが本音だったが、「ダンナどしてる?元気してる?今回は来られる?」という熱心なお誘いに…

マゴーシャのドイツ嫌い

ヨーロッパってのはひとが生きるうえでほんとに厳しい環境なのだと初めて思い知らされたのは96年のことだった。 ある番組の取材でパリにいたわたしは、パリ支局に出入りしているリサーチャー(番組の材料となる情報収集や取材交渉・通訳をしてくれるひと)…

外国人に頼めない?

民泊開業するのはいいけど思ったように営業できない可能性がある。部屋のお掃除をするひとが足りないのだ。 コロナ以前は問題なかった。物件によっては100パーセント近い稼働率(365日ほぼ埋まっている状態)という忙しさのなかでも、清掃スタッフは足…

気持ち悪いでコザイマス

日本のテレビを観ていたら、JA全中(一般社団法人 全国農業協同組合中央会)の会長というひとが「ただいま日本の農業はたいへん厳しい状況に置かれてございます」とおっしゃった。 おそらくご本人は「置かれております」よりも丁寧で重みのある表現のつも…

帰宅したらとっとと

日常にもどってフランスの悪口とか書こうと思ってた。ただ、飛行機のなかで予想したとおり、帰宅の翌日(きょう)は丸一日寝床から出られず、どうにかパソコンを開くことはできても10行以上書けるかどうか、そういえば日記も羽田出発の前日から空白、心身…

なんとか帰宅

おかげさまで無事に。 室内うれしょん防止のため妻が連れ出してくれていたペニーさん、もちろん大喜びしてくれたけど、妻とのハグがその後になってしまったことについては大きな声で言わないでおこう。 日本で溜めた疲れを機内で癒そう計画はユエあって惨敗…

だらだらと日本滞在の結末

羽田空港第3ターミナルに直結した(といいながら銘品店などが並ぶ通路を延々歩いてようやく)ホテルに到着。そこでわたしを待っていたのは長い長い廊下。 お値打ち価格で出ていた部屋だから当然なのかもしれないが、エレベーターからいっちばん遠かったっす…